個人向け携帯電話はスマートフォンの保有率が年々上昇しています。
一方、法人携帯のスマートフォンの普及率は個人向けに比べてまだまだ低いのが現状です。
しかしながら、法人名義の携帯電話の導入は増加傾向で、そのほとんどがガラケーと呼ばれる携帯電話です。
なぜ企業がガラケーを法人携帯に導入するのか、今回は、法人携帯におけるガラケーのメリットを紹介していきます。
乗り換えを検討中、または導入を検討している企業はぜひ参考にしてください。
目次
1.法人携帯を導入するメリット
以前は個人携帯を仕事に使っているビジネスマンも多くいましたが、昨今では、法人携帯を導入する企業は年々増えています。その理由は、
- コスト削減
- リスク管理
- 業務効率アップ
といったことが挙げられます。
まず、コスト削減については、一括で法人契約することで、社内外の通信費を大幅に削減できます。これは、1つのキャリアをまとめられるためです。契約台数の割引も適用されれば、さらなるコスト削減が見込めます。
次にリスク管理についてですが、企業の携帯電話トラブルで多いのが携帯の紛失です。法人契約をした携帯電話であれば、例え紛失をしても、携帯の利用をロックができます。取引先の個人情報やメールなど大事な情報の漏洩を防ぎ、同時にリスク管理を行えます。
3つめの業務効率アップについては、2点のポイントがあります。
まず、個人携帯を業務で使っている場合、各社員は毎月の電話代申請が発生し、経理はその精算業務とダブルで仕事が発生します。法人契約であれば、一括で処理できるため、業務改善につながります。
また、会社貸与の携帯であれば、潤滑な社内のコミュニケーションが見込めます。これら2つのことから業務効率化が実現します。
2.【法人携帯】ガラケーの乗り換えは通信費以外もおトク
企業にとって、携帯電話を乗り換えることで費用がアップするのは避けたいもの。ガラケーの契約であれば、月々にかかる通信費を抑えられ、企業には魅力的です。24時間通話料が無料のプランとパケット代がおトクになるパッケージを利用すれば、さらなる通信コストを抑えられます。
法人携帯のコスト削減は、通信コストだけではありません。スマートフォンを導入するとなれば、機種代はガラケーに比べ高額です。ガラケーであれば、導入コストを抑えられます。さらにまとめて乗り換えを行えば台数割引に加えプランによっては、固定電話への通信代も抑えられます。このように導入コストと月々のランニングコストを考慮しますと、スマートフォンよりガラケーのほうが軍配が上がります。
その他に法人携帯には見えないコストを考慮しておく必要があります。それは修理費です。特にスマートフォンは、電源が入らない、落としてディスプレイを割ったといったトラブルは多く見受けられます。しかし、ビジネスを止めるわけにもいかないため、管理部門では、代替機を用意しておく必要があります。
代替機と修理費は、あまり表立って見えないコストですが、必ずかかると想定していないといけません。ガラケーの場合は、代替機も安く、機械自体が壊れることも少ないので管理面で負担はスマートフォンに比べぐっと少なくなります。
3.【法人携帯】セキュリティリスクを回避
ガラケーはインターネットの接続はできるものの、スマートフォンに比べると電話とメールといったビジネスに不可欠な要素のみに特化した機能しかありません。
プランによっては、通話のみという法人契約もあります。片やスマートフォンは、アプリのダウンロードやOSのアップデート、不要なアプリの削除などガラケーにはない作業が発生します。また外出先で使う無線LANをどうするかなど、導入後の運用が大変です。
これらのことは、セキュリティの観点からは必要な作業ですが、このことで管理者の業務は以前より確実に増えています。外出先から社内システムにつなげ営業報告やCRMなど業務ができるスマートフォンは一歩先をいくビジネスモデルですが、大規模なシステム構築費用がかかります。また、管理者の運用負担も増え続けていきます。
スマートフォンは、社内システムにつなげるため、事故が起きると社内の機密情報や顧客情報などが漏洩するリスクも挙げられ、社内のセキュリティに対する認識や教育を強化する必要もあります。
また、万が一紛失した場合にどうするかを社内規定の準備やトラブル対応窓口の設置など想定されるリスクを考えておかなければなりません。その点、ガラケーへの乗り換えであれば、そのリスクを回避でき、管理部門の負担を大幅に軽減できます。
4.まとめ
スマートフォンが普及しているなかで、多くの企業がガラケーを使う理由がおわかりになったでしょうか。ビジネスにおける機能は何が必要なのか利用目的を考えて、法人携帯の乗り換えを検討しましょう。
キャリア側でも法人携帯のサービスを拡充してくるので、ガラケー、スマートフォンを含めモバイル機器の利用方法を検討する必要があります。しかしながら、法人携帯の乗り換えは、コスト、管理の簡便さ、またユーザーの操作性を考慮すると、現時点では、ガラケーが導入しやすいと言えます。